橘直貴

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未来の演奏家をお待ちしています。

 ジャパン・スーパーユース・マンドリンオーケストラ(JSYMO)の目的は、高いレベルでの演奏技術と音楽性の獲得のために、日本全国から受講生を募り、二泊三日でのレッスン、アンサンブル、そして合奏のカリキュラムを体験していただくことにより、真に音楽的なマンドリニスト、ギタリストを育成します。この活動を継続していくことで、今後マンドリン音楽の更なる高等教育の場が必要となる可能性があり、更にはその結果、社会に出たプロのマンドリニスト達が、オーケストラ活動をする場が必要になるかも知れません。こうしたことは、マンドリンという楽器やそれらによる合奏作品が、仮にマンドリンという楽器を知らない一般の人々にも、素晴らしい楽器の存在と、それが奏でる音楽の一つのジャンルとして、より浸透していくきっかけとなるのではないかと思います。
 
 個々の楽器の技術のみならずアンサンブル、合奏のやり方も含めて、習うということが必要不可欠だと考えます。我流が悪いとは申しませんが、習うことでより高い音楽性と技術を獲得することができるでしょう。何より、習うということは、楽しいことです。そして、今まで知らなかった音楽の素晴らしさに、気付くこともできるはずです。全ては、音楽の楽しみを高いレベルで感じるためです。それには、ハイレベルな講師の存在が必要と考えますが、幸いにして高い志を持つ素晴らしい演奏家の方々が賛同、そして参加して下さいました。演奏家の皆さまのご協力に、心より感謝したいと思います。

 優秀な講師陣、素晴らしい場所と環境、それを支えて下さる有能なスタッフの皆さんと共に、私たちはヤル気ある未来の演奏家をお待ちしています。長い目で若い人たちを育てていくという視点の元に、組織としても懐を広くして、マンドリン属、ギターという楽器の可能性と、これらの楽器に携わる世界の発展という、大きな視野を持つことを常に念頭に置きながら、活動して参ります。ご縁があって私たちの活動を知って下さった方々も、引き続きJSYMOの今後の活動に、ご注目いただければと思います。そして、今後もさまざまな形で応援いただけましたら、幸いでございます。
 

《プロフィール》

 札幌市出身。1988年、桐朋学園大学音楽学部にホルン専攻として入学。1992年、同大学卒業後、研究科に進み、1994年より1997年まで、同大学の付属機関である指揮教室に在籍する。この間、指揮を岡部守弘、紙谷一衛、黒岩英臣の各氏に、ホルンを安原正幸氏、チェンバロを鍋島元子氏(故人)に師事する。また、大学在学中より、シエナ・ウィンドオーケストラに入団、1995年4月まで同団のホルン奏者を務める。大学卒業後から現在に渡り、ウィーン国立音大助教授である湯浅勇治氏の指揮セミナーに参加、師事する。1999年・2001年、ウィーン・マスタークルゼ指揮マスターコースにてサルヴァドール・マス・コンデ氏に、2000年・2003年・2004年・2006年、イタリアのムジカ・リヴァ夏期国際アカデミー指揮マスターコースにてイザーク・カラブチェフスキー氏に、また2001年ドイツのシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭指揮マスターコースにてヨルマ・パヌラ氏に師事する。同年に、オーケストラ・レジオナル・ドゥ・カンヌと、2006年のサンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニーと共演。これまでに、東京交響楽団、東京シティフィル、東京室内管弦楽団、札幌交響楽団、仙台フィル、広島交響楽団、関西フィル他に客演。現在、各地のオーケストラ、合唱団やオペラの指揮者として活動している。
 

《主な受賞歴》

2001年『第47回ブザンソン国際指揮者コンクール』ファイナリスト、ならびに会場内の聴衆による投票にて、最優秀である聴衆賞受賞。
2007年『第2回バルトーク国際オペラ指揮者コンクール』にて優勝。
 

橘直貴
 

JSYMO代表・指揮者
橘 直貴